● 味わい
奄美諸島最南端にある与論島。この島唯一の蔵元、有村酒造。『有泉』は与論を訪れた人にはもうご存知のはず。「与論献捧」には欠かせない黒糖焼酎。「与論献捧」とは、島に訪れた人をもてなす為に大きな器に入れた有泉を回し飲みすること。沖縄の宮古島にあるおとーりと同じ様な風習です。
頂く前にそれぞれの一言が入るため愉しい宴となる。さて、『有泉』は伝統的な常圧蒸留である。
麹は白麹を使用。1次仕込みは「かめ仕込み」。
与論島の人は外でお酒を持ち寄って飲むことが多かったようで、割らなくても飲める20度の有泉が
出来たとのこと。
この35度ものは20度ものとは違いかなりコクがあり
後半の余韻もまた香り豊かである。